福岡市の地下鉄七隈線は27日、天神南駅から博多駅までの約1・6キロの区間で営業運転を始めました。陥没事故によって2年遅れの開業となりましたが経済効果など沿線の人たちからは期待の声があがっています。
◆3月27日、待望の延伸が実現!

RKB原口佳歩「七隈線博多駅の入り口前です。午前5時前ですが、すでに多くの人が並んでいます」
「久留米から、3時に起きて親に送ってもらった」「3時半から……」
新しく整備された地下鉄七隈線の博多駅には、一番列車の出発に合わせ早朝から多くの鉄道ファンなどが駆けつけました。
地下鉄七隈線は天神南駅と博多駅までの約1・6キロの区間で27日、延伸開業しました。延伸区間は当初2020年度の開業を予定していましたが、2016年11月に博多駅前の建設現場で大規模な陥没事故が発生し、開業が2年延期となっていました。今回の延伸により地下鉄七隈線は、各駅から博多駅までの直通で行くことができ、所要時間は約14分短縮されました。
◆「めちゃくちゃ便利」「子供の世話済ませてから出社」
七隈線の利用者「博多が会社なので、天神南経由で通っていたんですけど、めちゃめちゃ楽になりました」「一番最初の列車に乗ったけど、青と緑がかっこよかった」
福岡市城南区に住む会社員、井上和哉さんは地下鉄七隈線を利用し、博多区中洲まで通勤しています。

井上和哉さん「15分くらい遅れてもよくなったので、時間的に余裕がある。楽になりました、子供の支度を済ませて出社しているので」
これまでは天神南駅で空港線に乗り換えていた井上さん。27日からは新しくできた櫛田神社前駅まで、直通で出勤します。
井上和哉さん「天神地下街を歩かなくなってて済むのが一番大きいと思う。20分くらいでここまで来られるのは、ありがたい。あ…ちょっと迷いました」
新しい駅を利用するのに多少戸惑ったものの無事に出勤することができました。
◆これまでの乗り換え駅「天神」では変化が

一方、これまで乗り換え地点となっていた天神南駅では……。
駅員「博多駅まで直接行けるようになったので、普段より降りる人が少ない。いつもはエスカレーターもたまるような感じですが、きょうは少ないです」
天神南駅と博多駅がつながったことで、地下街を利用していた乗り換え客が減るとみられています。
RKB三浦良介「延伸開業に合わせて、天神南エリアには新しい店がオープンしています」
天神地下街では人気のスイーツ店など南エリアに集め、新たなにぎわいを作ろうとしています。
福岡地下街開発営業推進部 森高凌平さん「乗り換えのお客様は減るとは思うんですが、博多からの流入などプラスの要素を期待しています。今回の延伸に合わせて、天神地下街の南エリアは“食のエリア”としてリニューアルしていまして、博多からのお客様や沿線の居住者の方に来ていただけたら、うれしいです」














