OBSは大分合同新聞社、JX通信社と共同で25日と26日の2日間、大分県知事選挙の世論調査を実施しました。OBS独自の取材を加味して分析した序盤の情勢は佐藤さんが先行し、安達さんが追う展開となっています。

県知事選挙に立候補しているのは届け出順に前の参議院議員で無所属・新人の安達澄さん(53)と前の大分市長で無所属・新人の佐藤樹一郎さん(65)の2人です。

20年ぶりに新人同士の戦いとなった県知事選の序盤は、佐藤さんが組織力を生かして先行し、草の根選挙を展開する安達さんが追う展開となっています。

佐藤さんは推薦を取り付けた自民・公明支持層の7割近くを固めているほか、国民民主からも一定の支持があります。

一方、安達さんは立憲民主支持層の6割に支持されているほか、自主的に支援を表明した社民・共産にも浸透しつつあります。

支持政党を持たない無党派層は今のところ拮抗している状況です。

年代別では、安達さんが10代・20代の若年層から支持を受けている一方、佐藤さんは40代以上に支持を広げている傾向にあります。

居住地別では、大分市で佐藤さんが前市長の知名度を生かして先行している一方で、別府市や県北部・西部では佐藤さんと安達さんが競り合っています。

また、「県知事選に関心がある」「投票に行く」と答えた人は全体の9割を超えています。投票先を決めるときに重視する点については、3割が「候補者の政策」、次いで「経歴や実績」が続いています。

今回の調査では「まだ投票先を決めていない」と答えた人が2割を超えているほか、60代以下の世代では3割近い人が動向を決めていないため、情勢が今後、大きく変わる可能性があります。