祖父の言葉で救われた命、それは伶汰さん

今でも残しているファイルがあります。

佐々木有香子さん:
「これが、病院に運ばれたときのトリアージっていうんですか。3月13日5時にしましたって。わたしは妊婦なので一番軽い。避難所にいけませんかとか、自宅に帰れませんかって言われたんです」

しかし、家も被災し出産も迫っていたため、病院は最終的に、院内待機の対応をしてくれました。

3月17日の夜、長男の伶汰さんを出産しました。

佐々木さんの長男 伶汰さん:
「へその緒が首にまかれて泣かなかったって聞いたんですけど、それでもぼく、いまこう生きてられるのはママのおかげ」

佐々木有香子さん:
「当たり前の生活というのはできそうでできないことで、1日1日生かされて感謝を忘れないこどもたちになってほしい」

佐々木さんは、2015年から自分の子どもたちだけでなく高校生にも自身の体験を伝えています。