佐々木さんを救ったのは…、とっさに思い出した祖父の言葉

立っていられないほどの激しい揺れが続きその後、大津波警報が発表されます。

佐々木有香子さん:
「荷物を上げ終わったよというその瞬間に『ばん』と滝つぼのような音が聞こえてきて」

津波の襲来が迫る中、佐々木さんがとっさに思い出した言葉がありました。それは祖父が、日々話していた何気ない言葉「車で避難すると渋滞に巻き込まれ危険」でした。
家に留まることを決め、2階に上がったのです。そして、2階にたどり着いた瞬間、信じられない光景を目にしました。

佐々木有香子さん:
「外を見たら波が押し寄せてきて、国道だったはずなのに何で船がいるの?船が国道を走ってるのってパニックになって」

九死に一生を得た佐々木さんは、2日後に救助され、石巻赤十字病院に運ばれました。