少子化に伴う利用者の減少と燃料・資材費の値上げで三陸鉄道は2年続けて最終赤字となる見通しです。

 三陸鉄道は27日、沿線自治体の市町村長や達増知事らが出席して盛岡市で取締役会を開きました。今年度は定期利用客が減少したものの、秋から観光で訪れる団体客が回復してきていて、今年度の経常収益は昨年度を4%上回るおよそ4億2900万円の見通しとなりました。
 一方、燃料費や資材費の高騰で経常費用は1.4%あまり上回る見通しで、国や県、沿線自治体からの補助金を加えた最終的な当期損益はおよそ3800万円の赤字となる見通しです。
 取締役会では2026年度の黒字化に向けた中期経営計画も提案され、承認されました。