台湾統一を掲げる中国による軍事的圧力が強まる中、台湾軍は敵部隊の上陸を想定した訓練を行いました。
台湾メディアによりますと、訓練は23日、台湾北部の桃園市などで行われました。台湾国防部は20日以降、各地で訓練を行っているとしていて、その一環とみられます。
敵の部隊が水陸両用の車両で海岸への上陸作戦を展開し、台湾軍がそれを撃退するという想定のもと、海岸に近い市街地でも、負傷者の救助や軍用車両の修理を行う訓練などが行われました。
訓練場所となった海岸は、総統府がある台北市に近く、桃園国際空港からも5キロほどの場所にあることから、中央通信社は軍関係者の話として、敵軍による大規模な上陸のリスクが高い地点だと報じています。
台湾統一を掲げる中国が台湾周辺での軍事活動を常態化するなど圧力が強まる中、訓練を公開することで防衛能力をアピールする狙いがあるとみられます。
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