警察が、本来設置すべき標識が無い交差点で、車の取り締まりをしていたことが分かりました。
その数は長野県内46か所の73件に及んでいて、警察は違反を取り消すなど対応を取ることにしています。

長野市内にある、こちらの交差点。
左折した先に横断歩道があります。


一方、横断歩道の存在を知らせる標識は道路の右側に。
曲がる車からは見えない場所に設置されています。

不適切な取締りが行われたのは、県内24市町村の信号機のない交差点あわせて46か所です。

取り締まりは、車両が左折と右折をする際に、横断歩道を渡ろうとした「歩行者の通行を妨げた」として行われましたが、横断歩道があることを示す標識は車両から見えない場所に設置されていました。

本来は、右折や左折をした先に標識が必要になります。

道路交通法では、横断歩道には路面の白線の表示と標識を設置することが定められていて、警察は「妥当性のない不適切な取り締まり」だったとしました。

記録が残る2017年から去年12月にかけて73人が検挙され、反則金としておよそ65万円が徴収されました。

警察は対象者に謝罪した上で、反則点数の取り消しや反則金の返還などを進めています。
いつ頃から、不備があったのかは確認できておらず、このほかにも該当する場所がないか調査を進め、再発防止に努めるとしています。














