福島駅前に置かれた古関裕而の像。街づくりでも大切なシンボルになっている。


福島駅前ではいま、老舗百貨店があったビルが解体されるなど、再開発計画が進んでいるほか、古関裕而を中心にした街づくりを目指すなど、過渡期にあります。

午前10時半。男の子がやってきました。バッハ「ミュゼットニ長調」を弾く男の子。母親と一緒に来た小学3年生で、音楽教室でピアノを習っています。

男の子(ピアノって楽しい?)「楽しい。音がいっぱい出るところが楽しい」

「音がいっぱい出るところが楽しい」と話す男の子。


男の子は、歌が好きで4歳からピアノを始めたといい、クラシックや日本のポップスなどさまざまな曲を弾いています。しかし……。

男の子の母「音楽教室の発表会に出たりはしているが、発表会がない年もあったり、あっても分散してやっている」

新型コロナの影響で、発表会が中止になることもあり、練習の成果を披露したり、ほかの人の演奏を見て学ぶ機会が減ったといいます。それでも、今後の目標について聞くと…。

今後の目標は「ドラマの曲を弾いてみたい」と話す男の子。


男の子「ドラマの曲を弾いてみたい」

続いては楽譜を持った男性。演奏はベートーヴェン「美しき水車小屋の娘」です。

福島市の隣、桑折町からという81歳の男性。腕前はかなりのものですが、ストリートピアノを弾くのは、今回が初めてです。

「老後の楽しみ」と話す男性。音楽教師だった。


男性「趣味で老後の楽しみで弾いています」

県内の高校の音楽の教師だった男性。ピアノとの出会いは大学時代でした。

男性「受験勉強で心が渇いていた。それで潤いを求めていて、大学時代にピアノの音色を聞いてピアノを弾こうとなった」

この日弾いたのは歌劇「水車小屋の娘」にまつわる曲。心に閉まっていた二十歳の頃の淡い思い出を明かしてくれました。