今後の活用策が課題となっている知事公舎の問題についてです。有識者を集めた検討委員会の初会合が24日開かれ、石川県内外の人々に開放する方針で議論がスタートしました。

金沢市広坂の知事公舎は1926年(=大正15年)に造られた木造2階建ての歴的価値がある建物で、2016年まで、谷本前知事が暮らして以降は空き家となっています。

「こちらに金沢21世紀美術館、そしてその隣が知事公舎なのですが…見ることができません。きょうの委員会ではこの柵を取り払ってしまい、広く県民に開放するよう議論されました」(記者)

知事公舎の利活用について、大学の教授や建築関係の専門家らが集まり24日、初めて意見が交わされました。
委員からは
・外国人向けの茶会の場として活用する意見や、
・特別な体験ができる宿泊施設にしてはどうか
など、さまざまな案が挙がりました。

知事公舎利活用検討委員会 水野一郎 委員長
「塀をなくすことで何か大きなことが起こるのは事実。美術館と公舎の間に素晴らしい用水があるけど誰も見ていない。あれが存在感を見せることが非常に大きな力になる」
3月に初めて行われた一般公開では1000人近くが見学に訪れた知事公舎。金沢の新たな魅力を発進するスポットに生まれ変わることはできるのでしょうか。