岡山大学大学院の法学系の研究科の元教授が発表した論文に、盗用があったことが明らかになりました。盗用が認定されたのは、社会文化科学研究科の元教授で現在は、岡山商科大学法学部の吉岡伸一教授が、2014年と2018年に発表した論文です。

昨年(2022年)8月、通報窓口に「盗用の疑いがある」という内容のメールが送られ、調査委員会を設置して調査を進めた結果、2つの論文に、あわせて11か所の盗用が認められました。

一方で、盗用の対象は「最高裁調査官解説についてのみ」で、他の研究者の論文の引用については適切になされていて、「誤った認識に基づいていた」と考えられることから、大学では「悪質性は高くないものの研究の進展や社会的影響は大きい」としています。