◆親も卒業生「娘の書いた詩が使われる……“奇跡”としか」

そしていよいよ、閉校式の日(3月19日)を迎えました。この日のために猛練習してきた子供たちが発声練習で緊張をほぐしてしている中、運動場では保護者たちがバルーンの準備をしていました。
30年前の卒業生「まだ時間が全然わかなくて……閉校式が終わったら、わくんですかね? 閉校してもみんなの心には残るだろうから、その思いをバルーンで飛ばしていただければ」
歌の詩を書いた蒼彩さんのお父さん、塚本哲史さんもメンバーの一員。開小学校の約30年前の卒業生です。

蒼彩さんの父 塚本哲史さん「娘が卒業生、その娘の書いた詩が使われるって“奇跡”としか言えないですね。その奇跡が今日起きているので……不思議な気持ちです」
◆57人全員で歌う『大好きな場所』

さまざまな思い出と惜別の思いを胸に、開小の57人が「大好きな場所」を歌います。

詩の作者 塚本蒼彩さん「中学生になったら勉強や部活が大変になるとおもうけど、開小学校のことを心に残しながらみんなに頼られるような存在になりたいです」
山口信子校長「今の学校よりも何倍も多い友達が増えるので、たくさん友達を作って、たくさん新しい学校での歴史を、思い出を作ってほしいなと思ってます」

4月から児童たちは高田小学校に通いますが、スクールバスの停留所のひとつが開小学校の正門前になります。校舎は取り壊されず、地域の施設として利用される予定です。
