任期満了に伴う大分県知事選挙が23日告示され、新人2人が立候補する一騎打ちの選挙戦が始まりました。

県知事選に立候補したのは届け出順に前の参議院議員で無所属新人の安達澄さん(53)と前の大分市長で無所属新人の佐藤樹一郎さん(65)の2人です。

(安達澄候補)「現場で頑張っている皆さんの声を大事にして、ボトムアップで大分県を作る。それが私が目指す新しい大分の政治です。皆さん一緒にやっていこうじゃありませんか」

安達さんは別府市の後援会事務所で出陣式を行いました。政党に推薦を求めない「県民党」を打ち出し草の根選挙を展開。支援者およそ50人を前に県政に新しい風を巻き起こそうと力強く訴えました。

(安達澄候補)「県政の選挙なので、政党の推薦はもらわずに草の根で頑張ろうと決めている。覚悟を決め、退路を断って挑むので、一人でも多くの仲間になってもらって、一緒に頑張っていきたい」

(佐藤樹一郎候補)「国と県と18市町村が様々な活動をしている。みなさまが一緒になって、つなぐ力で様々な対処をしていくことがなにより望まれていると思います」

佐藤さんは大分市で自民党の茂木敏充幹事長をはじめ、およそ700人を前に第一声をあげました。自民党や公明党県本部、およそ150の団体から推薦を受けて広瀬県政の継承・発展を訴えます。

(佐藤樹一郎候補)「広瀬知事が進めてきた今までの県政を継続・発展させていこう。そこについて県民のみなさまがどういう風に判断していただけるかということではないか。あとは17日間しっかり駆け抜けて、みなさまに選んでいただけるようにがんばっていきたい」

今回の知事選挙は広瀬知事の引退に伴い、20年ぶりに新人による選挙戦が展開されます。県内の有権者数は22日現在、94万5903人です。

統一地方選挙は知事選に続いて県議選が3月31日に告示され、知事選挙、県議会議員選挙ともに4月9日に投票が行われ、即日開票されます。