皆さんは普段、家族でどんな会話をしていますか?また、町内会やPTAなど地域とどうかかわっていますか?

長野県須坂市Tが、1月に『人々のつながり』をテーマにした市民アンケートを行いました。

こうした調査は、市町村単位では長野県内で初めてです。

同居していない家族と直接会って話すことが「まったくない」人が14.8%、電話も「まったくない」人が16.9%、友人についても直接会って話すことがない人が19.3%に上りました。


(Q同居していない家族と連絡は?)
(60代男性)「普段から交流ない。それで特に困っていることもないですから。何かあった時は連絡とりますけど普段からは特に連絡は取らないです」


(Q休日に友人と遊びますか?)
(10代男性)「一回もしたことないですね友だちと休みの日に会って遊んだりするのがあんまり好きじゃない」
「することがないというか僕は別に外に興味持たないので」

このほか、PTAや町内会、部活動などの交流活動へ「特に参加していない」という人が48.1%と半数近くを占め、年代別では20代と30代で6割から7割に上りました。

(Qご近所付き合いありますか?)
(60代男性)「あいさつ程度はしますけどそれ以上のことはないです。公民館とかでいろんなことはやっているんですけど」
(30代女性)「近所よりは幼稚園とか保育園のお母さん同士のほうが仲いいかな」(80代女性)「昔は10時とか15時になれば『おいお茶飲まないか』とか『飲みに来て』ってことをやったんだけど、そういう付き合いが全然なくて寂しいですね」

付き合いがなくなってしまうと、どんどん孤立してしまいそうですが、孤独感を感じているかというと、そうではないようです。

アンケートの結果は、「感じていない」人が67.2%、「感じている」人は25.3%でした。

全国の同様の調査では、「感じている」人の割合が36.4%と3分の1以上に上り、須坂市はそれに比べると11ポイント低くなっています。

一方、アンケートからは、孤独感を感じている人の支援や相談について、市民が市の相談窓口やサービスを知らないという課題も見えてきました。

(須坂市福祉課 田幸学(たこう・まなぶ)課長)
「個人主義といいますかそういうのも進展しているというのもあるかと思います。須坂の市民性というのは『控えめで実直』なところがある。介護認定率が低い。自分自身で頑張ってしまう地域で、人に助けてとか困っているんですとかを言いづらい、言わないようなところもあるのかなと。高齢者、児童、障がいを含めて相談の窓口があるのですが、なかなかここまで到達してくれる方が少ない。勇気がいるということもある。いろんなところで広報していかないといけないんじゃないかと思っています」

孤立や孤独感はなかなか目に見えず、周囲や社会は気づきにくい面があります。
須坂市では調査結果を踏まえ、対策を検討するとしています。