携帯電話のセキュリティ名目で、大分市内の70代男性が90万円の特殊詐欺被害に
あいました。
警察によりますと。3月15日、大分市内に住む70代男性の携帯電話に「ご利用料金についてお話したいことがあります。本日中にこちらまでご連絡ください」と書かれた通信事業者をかたるショートメッセージが届きました。
男性がメッセージに記載された電話番号に連絡したところ、男から「あなたの携帯電話のセキュリティが不充分なため、犯罪に悪用されている。制止するには時間がかかる」などと要求され、男の指示通りに金融機関のATMから10万円を指定された口座に振り込みました。
さらに、翌16日と17日、男とサイバーセキュリティ団体の職員を名乗る男から「悪用されて生じた会社の損害を補填するには保険に加入する必要がある」などと言われ、それぞれ30万円と50万円を振り込み、3日間で3回にわたり合わせておよそ90万円をだまし取られました。
21日になって、金融機関のATM付近で携帯電話を使用している男性を見つけた非番の警察官が詐欺を疑い男性に声をかけて、その後被害にあったことが分かりました。
警察では各種利用料金に関するショートメッセージなどは、架空料金請求詐欺の手口なので、もし請求があったら家族や知人、最寄りの交番や駐在所、警察署に相談するよう呼びかけています。