◇◇雨と対峙する最前線で聞く

(肱川ダム統合管理事務所・松坂 幸二副所長)
「操作室がこちらになります」

雨と対峙する最前線で、肱川の治水の現状を聞きました。



(肱川ダム統合管理事務所・松坂 幸二副所長)
「予測通りに降ることもあれば、半分になったり、また逆に倍になったりする。普段は、ダムの水をたくさん貯めておく方がいい。だが一旦、大雨が予測された場合には、それに備えるために貯水を下げて、洪水の調整ができる容量を空ける必要がある」

農業用水などを確保しながら、大雨のときには、水をせき止めてはん濫を防ぐという、ダムに課せられた使命。

◇◇相反するダムの使命

(肱川ダム統合管理事務所・松坂 幸二副所長)
「相反する目的を最適なところで管理するというのが、野村ダムの場合、一番難しい」





西日本豪雨を受けて、ダムの運用は大きく見直されました。

(肱川ダム統合管理事務所・松坂 幸二副所長)
「『利水容量』の920万トンのうち、411万トンを、大雨が降る場合には、『事前放流』で貯水量を下げる」

管理事務所の判断で、大雨に備えて、予め減らすことのできる水の量は大幅に増えました。

しかし課題もあります。