福島空港が開港してから、20日で30周年を迎えました。利用者は、ピーク時と比べ大きく減少していて、県は、利用者の拡大に向け情報発信を強化するとしています。

空の玄関口・福島空港。開港から30周年を迎え、20日の記念式典には県の担当者などが出席しました。

福島空港が開港したのは、いまから30年前の1993年。当時は、札幌と名古屋、大阪の3つの路線があり、空の玄関口として多くの利用者を受け入れてきました。

国際線旅客ターミナルビルが開館した1999年には、上海とソウルの国際定期便の運航が始まり、この年は、ピークとなるおよそ76万人が利用しました。

しかし、その後は、利用者が減少していき2009年には日本航空の大阪・沖縄便が撤退。現在の福島空港は定期便は、札幌、大阪の2つの路線のみとなっています。

ここ数年は、新型コロナの影響で2020年度の利用者は、過去最低となる7万人を切りましたが、今年度は2月末時点でおよそ16万人が福島空港を利用。

コロナ前と比べて6割以上利用者が回復していて県は、今後も、新路線の開設に向け取り組むとしています。

県福島空港事務所・遠藤政義次長「どういう形で人を呼び込むか、あるいは便数を増やして乗ってもらうということが課題となっておりますので、福島県の魅力を皆様に訴えることが大切になるかと思います。」