アメリカのシリコンバレーバンクなどの破綻をきっかけに世界の金融システムへの不安が広がる中、政府日銀は緊急会合を開きました。

財務省、金融庁、日銀はさきほど、緊急会合を開きました。アメリカの銀行で経営破綻が相次いだことや、スイスの金融大手、クレディ・スイス・グループで経営不安が高まる中、影響の分析や情報共有を図る目的です。

財務省 神田財務官
「政府としては様々なリスクがありうることを念頭に置き、日本銀行をはじめ、各国当局ともに連携しつつ、内外の経済金融市場の動向やその日本経済への影響について、強い警戒心を持って注視してまいりたい」

財務省の神田財務官は会合の終了後にこう述べた上で、「日本の金融機関は総じて充実した流動性や資本を有しており、金融システムは総体として安定している」と強調。各国の金融当局とも密接に連携していると述べました。

政府日銀による三者会合は、急速な円安が進んだ去年9月以来です。