鈴木金融担当大臣はスイスの金融大手クレディ・スイスの経営不安が続く中、「金融システムの安定性に与える影響について、強い警戒心を持って注視していく」と述べ、緊張感をもって対応に当たる姿勢を強調しました。

鈴木 金融担当大臣
「金融システムは総体として安定していると評価をしています。金融庁としては、しかし、様々なリスクがありうることを念頭に置いて、日本銀行をはじめ、各国の金融当局とも連携をしながら内外の経済、金融市場の動向でありますとか、それが金融システムの安定性に与える影響等について強い警戒心を持ってですね、注視してまいりたいと思います」

鈴木大臣は閣議後の会見でこう述べたうえで、アメリカのシリコンバレーバンクの破綻以降、スイスの金融大手クレディ・スイスの経営不安など懸念が高まっている世界の金融市場の混乱に対しては、各国と連携しながら対応することを強調しました。

また、日本への影響については「日本の金融機関は総じて充実した流動性や資本を有しており、金融システムは総体として安定していると評価している」と述べ、現時点で重大な影響を及ぼす可能性は低いとの考えを改めて示しました。