市内を回ってみると、工事がほぼ終わっているところも多々見られます。

記者
「広島城南側の道路も舗装が新しくなっています。こちらには応急の白線が引かれています」

平和公園の前もご覧のとおり、舗装がきれいになっています。

高校生
「自転車をこいでいてもスイスイ行けたし、走っていてもガタガタしないので、タイヤの負担も減るし、パンクも減るので、長めに考えたら、めちゃめちゃいいなって思う」

タクシードライバー
「特に冬場はバスが通るところはチェーンでわだちができる。傷んだ道は走っていて、乗り心地が悪い。サミットの関係でこういうふうにきれいにしているんだと思うけど、非常に乗り心地がいい。吉島通りの沿線の住民のお客さんからは『夜、音がすごいよ』とか、よく聞きます」

その吉島通りでは、さらに大掛かりな工事が行われています。

道路上の見通しをよくするために300mに渡る中央分離帯が撤去されたのです。市は、中央分離帯をなくし、空いたスペースに、住民から要望があった右折レーンをつくり、ふだんの渋滞を抑える効果を狙いました。

これらの工事の場所は、どうやって決めているのでしょうか?

広島市 G7広島サミット道路環境整備担当 森原隆浩 部長
「(G7サミットの誘致計画案に)G7サミットの主要なポイントが決められていたので、そういったところを首脳が行くであろうと。ルートを独自で考えて、道路の状態がどうなのかをみんなで調べて、舗装の状態が悪いところを安全安心走行のために整備しようということ」

県と市が外務省に提出したサミットの誘致計画案には、会議場としてグランドプリンスホテル広島。各国首脳など関係者の宿泊先候補として市内6つのホテル、また、全世界のメディア関係者の拠点「国際メディアセンター」として、県立総合体育館などが上がっていました。

これらの施設の間の道のりや、2016年のG7外相会合や当時のオバマ大統領が広島を訪問したときの実績を元に「想定されるルート」を考えて、ひび割れやたわみがあり、工事が必要なか所を市は絞っていったといいます。

実際にオバマ大統領は広島高速を下りたあと、吉島通りを通って平和公園に向かっています。