東北電力が申請している家庭向け規制料金の値上げについて、経産省は燃料価格の下落を踏まえ、値上げ幅を圧縮して改めて申請し直すよう指示する方針を固めました。

東北電力は、来月からの値上げは困難との認識を示していて、値上げは先送りされる見通しです。

東北電力は、家庭向けの規制料金について、来月から平均32.94%値上げするよう国に申請しています。しかし、経産省は15日、専門会合での議論を踏まえ、火力発電に使う液化天然ガスが値下がりしていることや、円安が一服していることなどから、値上げ幅を圧縮して申請し直すよう東北電力に指示する方針を固めました。東北電力によりますと、燃料費を再算定した結果、申請時よりも139億円減少する見込みだということです。

値上げ幅の再計算には一定の時間がかかるため、東北電力では来月1日からの値上げは困難との認識を示していて、値上げは先送りされる見通しです。

そのうえで、「国に早期に承認いただけるよう迅速に資料作成に取り組んでいきたい」とコメントしています。