設計や工事維持管理などを別々の企業に発注するのではなく、全てを1社に、長期間託すことにしました。

そして厳正な審査の結果、地元企業5社でつくる「山梨市あかりメンテ合同会社」に決めました。

総事業費はおよそ17億円です。
会社はおよそ2年かけLED化を進め、その後10年間保守管理を担います。

山梨市あかりメンテ合同会社 雨宮和仁代表:
山梨市民、山梨市の電気工事会社として何かお手伝いできないか。隅々までわかっているので、スムーズな取り換えの工事ができる。メンテナンス面ですぐ対応できるし、近くの施設なので(移動面で)コスト削減もできる。

大きな事業で下請けになりがちな地元の企業を主役にしたことで、メリットも大きいといいます。

山梨市 高木晴雄市長:
地域を知っている方たちだから、事業を進める上でも効果的にできるのでは。温室効果ガスの抑制をしていく上でも、事業者が市民の一人として思いを持って早く進めていくことが重要になる。

さらに、合同会社の資金調達面では山梨中央銀行がサポートしました。

山梨中央銀行は、環境問題の解決に取り組む事業に融資をする「グリーンローン」を初めて活用し11億円余りを融資することにしたのです。

山梨中央銀行 日下部・東山梨支店 吾妻修治支店長:
CO₂削減に大きく貢献できると思った。今回のスキームは発注者、受注者、金融全てが地域内で行われる究極の地域内エコシステム。非常に貴重な機会。

人・モノ・金といった地域の資源を最大限に活用した官民連携の取り組み。

全国的にも珍しく、山梨市はモデルケースになればと期待を寄せます。

山梨市 高木晴雄市長:
他の自治体も参考にしていただいて、LED化が進んで環境負荷を少なくすることにもつながれば。