1年前の福島県沖地震で大きな被害を受けた福島市にある酒蔵が、製造拠点を市内の別の地区に移すことになりました。
小湊愛巳アナウンサー「去年3月の地震で、あちら土壁が崩れ、今はべにや板で急場をしのいでいる状態なんですが、この場所で今も作業が続けられています。」
明治28年創業の「金水晶酒造店」。
全国の酒蔵が新酒の出来を競う「全国新酒鑑評会」で、これまでに14回金賞を受賞している福島市で唯一の酒蔵です。
その130年近く使い続けられてきた酒蔵が、去年3月の地震で建物の柱が傾き、機械が壊れるなど、全壊の判定を受け、廃業の危機となっていました。
金水晶酒造店 斎藤美幸社長「去年の春ごろは今年の酒造りは出来ないと思っていた。やっぱり新酒を楽しみにしている人がたくさんいることが分かって、これはつくらなくてはいけないと思ってつくりました」
被害があったところを補強しながら酒造りを続けてきましたが、良質な仕込み水が得られる場所が見つかったことから移転を決めたということです。
次の酒造りが始まる今年秋ごろまでに、市内の荒井地区に新しい蔵を建て製造拠点を移す予定です。
金水晶酒造店 斎藤美幸社長「1人でも多くの人にふるさと福島の酒はおいしいんだよと思ってもらえるお酒をつくりたいと思っている」














