◆「24時間」北九州空港を代替着陸先として検討

「門限破り」は認められず引き返すことになった便

県議会で今後の対応を尋ねられた福岡県は、「北九州空港を代わりの着陸先とする際の課題の洗い出しを始めた」と回答。服部知事が会長を務める「北九州空港利用促進協議会」を活用し、航空会社やバス・タクシーなどの事業者らと検討していく方針を示しました。

福岡県 牛島英典企画・地域振興部長「今回の事案を受け、北九州空港が24時間空港としての強みを最大限生かして福岡空港を補完する役割を果たせますよう、関係者による検討会を発足させて課題の解決に向けた検討を進めていきたい」

◆北九州市長「福岡空港と北九州空港で連携を」

一方、北九州市議会でも15日、この問題について質問がありました。

三原朝利市議「まさに24時間利用可能な北九州空港の出番。本格的な福岡空港との北九州空港の連携が求められていると思います」

これに対し武内市長は、同じ県内の2つの空港で連携を進める考えを表明しました。

海上にあり24時間使える北九州空港

武内和久・北九州市長「両空港の連携、取り組みにスピード感をもって進んで、北九州市と地域経済を浮揚させ、発展につながるようにやっていきたい」

また、日本航空は今後同じような問題が起きた場合、「北九州空港の利用を検討していく」ということです。県民のみならず、福岡を訪れるすべての人にとって大きなリスクとなりうる福岡空港の「門限」。関係者の素早い対応で、ソフトランディング=軟着陸を図ることが求められます。