小売り大手のイオンが、総合スーパーで働くパート社員に対しボーナスや退職金の支給など正社員と同じ待遇にする制度を始めたことがわかりました。

イオンは、総合スーパーを展開する中核会社イオンリテールで新たな人事制度を導入し、基本給や手当、ボーナスや退職金などについて、パート社員に対して正社員との待遇差をなくし同じ水準の金額を支払います。

対象になるのは、新制度の中で昇格試験に合格したパート社員で、自宅から通勤できる地域に限定して働く正社員を基準にして支払い額が計算されます。

例えば退職金は正社員の金額をもとに所定の労働時間1時間あたりの支給額を算出。これにパート社員の労働時間をかけて時間給に上乗せして支払います。

まずは昨年の昇格試験に合格した42人に適用し、今後は年間で400人規模で増やしていきたいということです。

小売り業界では人材の確保が課題となっていて、イオンリテールは、「すでにいま働いているパート社員の人材育成を進め、上位職にチャレンジする人を増やしたい」とコメントしています。