長野県佐久市の障害者支援施設で職員が身体的虐待をしていた問題で、虐待を受けた入所者が腕を骨折していたことが新たにわかりました。

佐久市の障害者支援施設「臼田学園(うすだがくえん)」では2022年11月、50代の男性職員が入所者に身体的虐待をしていたことがわかり、市は2月、記者会見で公表しました。

公表された虐待は、入所者の頬を両手で叩くといったものでしたが、その後の市への取材で、この入所者が同じ時期に左腕に全治1か月の骨折をしていたことが新たにわかりました。

市は「利用者がけがをした瞬間を誰も見ていないため、虐待には認められなかった」としています。

警察が虐待について捜査しているほか佐久市は今後、第三者委員会を設置して、この骨折も含め検証するとしています。