おととい、日本海で潜水艦から2発の戦略巡航ミサイルを発射する訓練を行ったばかりの北朝鮮。きのうから始まった米韓合同軍事演習に先立つ動きですが、きょうも。

韓国 YTN
「米韓合同演習が行われるなか、北朝鮮が短距離弾道ミサイル2発を発射しました」

けさもミサイルを発射した北朝鮮。韓国軍によりますと、およそ10分間に南西部から短距離弾道ミサイル2発が発射され、620キロほど飛行した後、日本海に落下したということです。

日本政府は…

浜田防衛大臣
「現時点において我が国の領域や排他的経済水域への飛来は確認されておらず、関係機関からの被害報告等の情報は確認されておりません」

今回の北朝鮮によるミサイル発射の背景には、春の定例演習としてはおよそ5年ぶりに大規模な野外機動訓練が復活した米韓合同演習への反発があります。この演習には、沖縄に駐留するアメリカ海兵隊が参加することも新たに公表されましたが、韓国国防省はこう強調しました。

韓国国防省報道官
「北朝鮮がミサイル発射などの挑発で合同演習を妨害しようとしても、韓米同盟は演習を正常に進めていくだろう」

一方、アメリカのシンクタンクからはこんな指摘が…

米CSIS(戦略国際問題研究所)
「尹大統領と岸田総理の会談を台無しにするために、北朝鮮が大規模な挑発を行う可能性もある」

あさって、日本で行われる日韓首脳会談。これを「台無しにするため」、大規模な挑発を行う可能性があるというのです。

韓国の情報機関は、北朝鮮が今月にも固体燃料型の大陸間弾道ミサイルの発射に踏み切る可能性があると分析していて、今後も緊張を高め続けるおそれがあります。