農協の金融商品「JA共済」の販売をめぐって、不適切な契約が行われていたことがJNNの調査報道で明らかになった問題で、野村農水大臣は「悪しき慣例だった」と述べ、見直しが必要だという考えを示しました。

JA共済をめぐっては、農協職員の多くに過大なノルマが課され、顧客が不利益になる可能性がある不適切な契約が行われていたことがJNNの調査報道でわかりました。

JNNが入手した東日本にある農協の支店内で録られた音声記録には、支店幹部がコンプライアンス違反を認める発言が残されていました。

支店幹部(会議の録音)
「コンプラ違反なんてみんな思っている。心を鬼にしてみんなやっているんだ」

こうした不適切な契約について、農協の職員だった野村哲郎農水大臣は、きょうの会見で次のように述べました。

野村哲郎農水大臣
「しょうがないということで今まで目をつぶってきたところがある。これは悪しき慣例だったと思っている。これからはないようにしていかなければいかん」

野村大臣はJA内部で不適切な契約が行われていたことを認め、見直しが必要だという認識を示しました。