買い物難民の解消へ、鉄道とドローンを使って、山あいの地域に食材を届ける実証実験が13日、山口県長門市でありました。

長門市のJR長門湯本駅に鉄道で運ばれたのは鮮魚。道の駅センザキッチンで購入したものです。実験は鉄道とドローンを組み合わせて、買い物が難しい地区に届けようというもので、9.4キロ離れた俵山地区までフライトします。ドローンは時速40キロほどで、あらかじめ登録された地点に自動操縦で配達します。俵山地区には商店が少なく、住民の多くが市街地まで買い物に行っているということで、買い物難民の解消と鉄道など公共交通の維持という中山間地域の課題解決を目指します。ドローンは地元住民が見守る中、静かに着陸し自動で荷物を切り離して飛び立っていきました。受け取る側が待ち受ける必要もありません。

地元住民
「なかなか町に行けない人たちもいるところで、何か使い道が出てくるかなと考えます」
飲食店の経営者
「急なお客様の場合にお魚をわざわざ買いに行かなくてはいけない。そういうときにこういう技術が使えると各旅館のかたも楽になるなと考えます」

市では、実用化に向けて課題を検討したいとしています。