赤字が続くJR陸羽東線の存続に向けた検討会議が13日、宮城県大崎市で開かれ、2025年度に古川駅と鳴子温泉駅間の1日あたりの利用客を1000人とする数値目標などを盛り込んだ最終報告書を取りまとめました。

JR東日本の発表では、陸羽東線の赤字額は古川駅と鳴子温泉駅の間で年間およそ11億円に上ります。去年10月に発足した陸羽東線の活性化を話し合う大崎市や県、JRなどで作る検討会議は13日、最終の報告書を取りまとめました。

この中で、2025年度に古川駅から鳴子温泉駅間の1日あたりの利用者を示す2025年度の平均通過人員を2021年度の665人を上回る1000人とし、将来的に赤字をクリアする2000人を目指すとする数値目標などを盛り込みました。

伊藤康志大崎市長「JRや運輸局、県にしっかり報告し、集中的に応援してもらえるよう要請していきたい」

大崎市では、新年度から最終報告書について実践する推進室を新設することにしています。