福島県と山形県に連なる吾妻山では火山性地震が増加していて、福島地方気象台が注意を呼びかけています。

福島地方気象台によりますと、吾妻山では2月ごろから火山性地震が多い状態が続いていて、3月10日以降さらに増加しているということです。

地下のマグマや火山ガス、熱水などの流体の移動や振動などが原因と考えられる火山性微動は観測されていないということです。

3月10日以降の火山性地震の発生回数(速報値)は次の通りです。
10日 31回   
11日 73回
12日 107回
13日(午前9時まで)38回
※火山性微動はいずれも0回

福島地方気象台では、噴火警戒レベルを「活火山であることに留意」を示す「1」を継続し、今後の火山活動の推移に留意するよう呼びかけています。

また、同じく気象台では火口周辺では火山ガスの噴出があり熱活動も継続していることから火山灰や高温の土砂、熱水などが突発的に噴出する可能性があるとして、自治体の指示に従って危険な地域に立ち入らないよう呼びかけています。

※写真は13日午後4時ごろの吾妻山