イタリア・ミラノの大聖堂前広場にある彫刻に塗料が吹きかけられ、汚される騒ぎがありました。気候変動対策を訴える過激な環境活動家らが取り押さえられています。

彫刻に向かって黄色い塗料を吹きかける2人組。ミラノのシンボルである大聖堂、通称「ドゥオーモ」前で起きた騒動です。

ロイター通信によりますと、塗料を吹きかけたのは環境活動家団体「最後の世代」のメンバーで、「二酸化炭素の排出量が増えるなか、イタリア政府はさらに化石燃料に公的資金をつぎ込んでいる」などと主張し、その場で警察に取り押さえられました。

問題の団体は、世界の指導者たちの気候変動対策が不十分だと訴え、去年、名門オペラ劇場「スカラ座」の入り口にペンキをかけたり美術館でゴッホやアンディ・ウォーホルの作品を汚したりする過激な活動を繰り返していました。