ウクライナ南東部マリウポリの製鉄所からの民間人の退避が始まっています。ただ、ロシア軍は攻撃を再開、ウクライナ側によると2日目の退避は実施できなかったということです。
ウクライナ軍などが拠点とし、市民も避難しているとされるマリウポリの製鉄所の2日の映像です。
この製鉄所からは、1日、国連の支援などを受け、およそ100人の市民が第1陣として退避しましたが、ウクライナ軍関係者によると、その直後、ロシア軍が攻撃を再開。製鉄所からの市民の退避は2日目も続くはずでしたが。
ドネツク州知事
「残念ながら、ロシア側が製鉄所からの脱出を許さなかった」
東部ドネツク州の知事は、ロシアの妨害で2日目の退避は実施できなかったと主張しました。
また、OSCE=ヨーロッパ安保協力機構のアメリカ大使は、マリウポリ周辺にロシア軍が市民を捕らえ、ウクライナ政府との関係性などについて尋問するための「収容所」が4か所、設置されているとの見方を示しました。
一方、ロシア軍が攻勢を強めるのが東部ドンバス地方。ここをロシア軍の制服組トップのゲラシモフ参謀総長が、先週の数日間、訪れていたとアメリカ国防総省高官が明らかにしました。
軍トップの激戦地訪問は異例で、「ドンバス地方で何が起こっているのか、自分で確かめようとした可能性」が指摘されています。
こうした中、ウクライナ侵攻は「ネオナチの支配からの解放」とするロシア側から、こんな発言が。
ロシア ラブロフ外相
「ヒトラーにもユダヤ人の血が入っていた」
ラブロフ外相は、ゼレンスキー大統領がユダヤ系であっても「ネオナチ」との主張は正当化されるとの考えを示しましたが、ゼレンスキー大統領は「ロシアの外交トップが、ナチスの犯罪についてユダヤ人を非難している」と指摘。
また、イスラエル政府も「ユダヤ人が自らを大量虐殺したと言うようなもので、許しがたい発言」と猛反発。駐在するロシア大使を呼び出し、謝罪を要求しています。
注目の記事
富士山噴火 その時、大量の火山灰が降ると…「人の流れ、物の流れが滞ってくる」 専門家が指摘する準備と対策

「市道の陥没 実は3年前に見つかっていた腐食」対応していなかったのか?取材に対し市の担当者は…市内では約10年で1035か所の空洞 日本の道路は大丈夫!? 仙台

「壊滅的な気温上昇」それでも進まぬ再生可能エネルギー... あくまで“民間事業”かそれとも“支援”か 問われる国の再エネへの本気度【サンデーモーニング】

「3行超えたら威圧感」「その絵文字は怖い」令和7年のSNS作法 あなたはついていける?「インスタは顔にモザイクがカワイイ(*´ー`*)」え??【原田曜平教授も解説】

ラオスで広がる日本人“児童買春ツアー”の闇 授業の合間に呼び出され…性的搾取される少女たち

「すごく運転がうまくて憧れた」中学時代からの夢、バス運転手へ 19歳デビューは県内初 地域の足支える若き担い手に期待 富山
