手術を支援するロボットでは初の国内製となる、「hinotori(ひのとり)」を使ったがんの摘出手術が、岡山市北区の岡山中央病院で行われました。国産ロボットを使っての手術は県内では初めてです。

初の国産手術ロボット「hinotori」です。岡山中央病院が、県内で初めて導入しました。手術ロボットは正確に患部を切除し、出血の量を抑えられるなどのメリットがあり、これまで国内ではアメリカ製の「ダヴィンチ」が広く使われてきました。

「hinotori」は、「よりなめらかな動き」や「多様な操作性」を実現しようと、神戸市に本社を置くメディカロイドが開発したものです。きょう(9日)は、前立腺がんの摘出術が報道陣に公開されました。

(岡山中央病院 野田岳医師)「手術は無事に終了しております。操作性などは、海外製のロボットと比較しても遜色はありませんでした。手術が終わってみて、疲労度は格段に楽だったと感じております」

岡山中央病院では、「hinotori」を使った手術があす(10日)も行われる予定で、5月までにおよそ20件の手術を予定しています。