ロシアとドイツを結ぶ天然ガスのパイプラインで起きたガス漏れの原因について、ウクライナを支持するグループによる破壊工作の可能性があるとアメリカメディアが報じました。
ニューヨーク・タイムズは7日、アメリカ政府当局者の話として、去年9月に起きたロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」のガス漏れについて、ウクライナを支持するグループによる破壊工作だったことを示す情報があると報じました。
ウクライナのゼレンスキー大統領や側近らが関与した形跡や、ウクライナ政府関係者の指示で実行されたことを示す証拠はないとしています。
ただ、不明な点も多く、「確かな結論は出ていない」と伝えています。
この報道について、ホワイトハウスのジャンピエール報道官は「ドイツ、スウェーデン、デンマークが捜査を今も続けている」としてコメントを避けました。
一方、このガス漏れについて、ドイツの公共放送ARDなどがつくる調査報道グループは7日、検察の捜査内容として「ウクライナ人が経営する会社から国籍不明の男女6人がヨットを借り、爆弾を仕掛けた」と報じました。
それによりますと、「ウクライナ人が経営する会社がヨットを借りた」「9月6日、国籍不明の男女6人がそのヨットでドイツ北部の港を出発し、ノルドストリームに爆弾を仕掛けた」などとしています。また、「犯行グループはウクライナと何らかの関連があるが、破壊工作を誰が依頼したのかはまだ明らかになっていない」としています。
調査チームの取材に対し、ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は、「爆破事件とは全く関係ない」と関与を否定、ドイツの連邦検察はコメントを拒否しています。
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