アメリカと中国の対立が深まる中、中国の習近平国家主席は「科学技術の自立自強」を推進するよう指示しました。アメリカによる半導体の輸出規制への危機感が表れた形です。

習近平主席は全人代=全国人民代表大会の会議で「熾烈な国際競争の中で新たな分野と発展の道を切り開き、発展の原動力と優位性を生み出さなければならない」と訴えました。

そして、「社会主義現代化強国を建設できるかどうかは、科学技術の自立自強にかかっている」と強調、半導体をめぐりアメリカとの対立が深まる中、国家の発展に欠かせないハイテク分野の技術開発を急ぐよう指示しました。

習氏の指示は、アメリカが半導体輸出規制を強化していることへの危機感の表れとみられます。