中国地方では過去10年で最大レベルと言う今年のスギ花粉。花粉症の人にとっては、くしゃみ、目のかゆみが、例年に比べ尋常ではない日々が続いています。
こうした中、注意が必要なのが、運転中の「くしゃみ」です。
運転中の「くしゃみ」と言えば3月1日、大阪市で病院に車が突っ込み通行人2人が死亡した事故。
現場付近にブレーキ痕がなく、逮捕された男は「事故直前にくしゃみをして意識が遠のいた」と供述したと言います。

運転中に「くしゃみ」をすると、どのような危険があるのでしょうか。
JAF島根支部 伊藤昇さん
「くしゃみをした時間が0.5秒とすれば、時速40キロで約6メートル。時速60キロで走っていたら8メートル走っています。くしゃみをした時の空走距離が8メートルとなると、その間に飛び出しや事故が起きる危険も考えられます」
JAF島根支部の伊藤昇さんによると、くしゃみで目をつぶった瞬間にも空走距離が生まれ、前方不注意の状況ができてしまうと言います。
しかし、1回のくしゃみでは終わらないのが花粉症のキツイ点です。

JAF島根支部 伊藤昇さん
「くしゃみが2回、3回続いて出た場合は、1回分の2~3倍の距離を車が走っていくという危険な状態になりますので、車間距離を十分に取って、普段からのスピードを抑えていただきたいと思います」