吉田監督「勝っているからOKではなく、勝ちながらも修正していくことが大事」

 続く「北海道コンサドーレ札幌」とのアウェーゲームは、「心身ともリフレッシュして、キャンプからいい状態を維持できている」と語るエース大迫選手の鮮やかな一発で先制すると、佐々木大樹選手、山口蛍選手とヴィッセルの誇るタレント陣がゴールを奪って快勝。6年ぶりの開幕2連勝で、ホームに戻ってきた。

 ガンバ戦を前に、吉田孝行監督は「けが人も(徐々に)戻ってきて、チーム力は上がっている。ガンバは組織だけじゃなくて、個も優れた選手が多いので、しっかりと対策しないといけないが、ガンバの強度に対するイメージは、チーム全体として、(どう対応するか)共有できている」と、自信をのぞかせる。

 その上で、「勝っているからOKではなく、勝ちながらも修正していくことが大事。いい緊張感を忘れないで、次のガンバもやらないといけない」と思いを口にした。

 一方のガンバは、内容的には手ごたえを感じさせながらも、追いつかれる展開で2試合連続の引き分け。その要因を、ホーム開幕戦でパナスタ初ゴールを決めた鈴木武蔵選手が語った。

 「昨年、残留争いに巻きこまれた経験から、どうしてもリードすると受けてしまう。上を目指すなら2点、3点と、奪うことを意識しないといけない。それだけの力はある。そこさえ変えれば、もっともっと強いガンバを見せることが出来るし、成長できると思う」

 昨シーズンの経験から、我慢強く闘うことで勝利を積み重ねたヴィッセル神戸。昨シーズンまでの幻影を振り払うことで、攻撃的に生まれ変わろうとしているガンバ大阪。4日の『阪神ダービー』が、待ち遠しい。