しなの鉄道と日本郵便は、改築される長野県上田市の大屋駅に郵便局を開き、駅の業務の一部を委託する協定を結びました。

業務の一部が委託されるのは上田市のしなの鉄道大屋駅です。
3日はしなの鉄道本社に日本郵便信越支社の菊地元(きくちげん)支社長が訪れ、土屋智則(つちやとものり)社長と協定を結びました。
協定は建て替えられる大屋駅の駅舎に郵便局が入り、窓口で切符の販売など駅の業務の一部を請け負うもの。

地方鉄道としては、全国で初めての取り組みです。

しなの鉄道・土屋智則社長「人口減少の進行でそもそも鉄道沿線の人が少なくなってきた。生活様式の変化によって鉄道を利用する人が少なくなってきている。地域の人々の生活を支えるそれが鉄道の役割だということをいまいちど肝に銘じて将来に向けてしなの鉄道を存続させさらに発展させていかなければならない」



いまは平日朝の通勤・通学時間帯に限って窓口を開けていて、コロナ前に1000人弱いた1日の乗車人数は、現在750人ほどに減っています。
(しなの鉄道・唐澤貴之営業課長)「弊社の経営状況を鑑みてただ駅の建て替えをするということではなく、そこでコラボしながら活性化に寄与しながら弊社の財務状況もわずかながら改善できるようなそんな仕組みを作っていけたらなと思っている」
協定には、地域の特色を生かした商品やサービスの共同開発も盛り込まれていて、フレーム切手の販売なども予定しています。

大屋駅の改築工事は早ければ4月にも始まり、新年度中の完成を目指します。