原発事故のあと、避難先で再開した福島県浪江町の伝統工芸品、大堀相馬焼の窯元の作品を集めたせと市が始まりました。
阿部真奈記者「浪江町の伝統工芸品大堀相馬焼を集めたせと市が開かれています。会場には多くの人が訪れ、お気に入りの作品を探し求めています」
福島空港で開かれている「大堀相馬焼春の新作展」。
原発事故後、県内の避難先で窯を再開した6つの窯元の作品およそ800点が販売されています。

こちらは、西郷村に拠点を移した「松永窯」の作品。表面に広がるひび割れや「走り駒」と呼ばれる馬の絵が美しく描かれています。
「松永窯」の四代目松永武士さんも、原発事故で避難を余儀なくされ、およそ9年前に西郷村に窯元の拠点を移し、作品作りを続けています。
松永窯四代目松永武士さん「浪江の思いは忘れずに、町のアイデンティティとして残し続けるために新しい取り組みをやり続ける。いずれは浪江でもやりたいなという想いで作品を作り続けている」
会場には多くの人が訪れ、300年以上の歴史を持つ大堀相馬焼の魅力に見入っていました。
郡山から来た人「色味が気に入ったので、ビールタンブラーと奥さんがだるまカップを買いました」
浪江町請戸地区から郡山市に避難している人「大堀焼のいっぱいの作品を見たくて来たら、(浪江町の)知り合いに会えて何十年ぶりね、涙出ちゃうね」
「大堀相馬焼春の新作展」は、5日まで福島空港で開かれています。














