日本とアメリカ、オーストラリア、インドの4か国の枠組み=「クアッド」の外相会合が3日開かれ、“ウクライナの平和の必要性を強調する”などとした共同声明を発表しました。ただ、ロシアを名指しした非難は明記されませんでした。

クアッド外相会合は3日、インドのニューデリーで行われ、▼ロシアによるウクライナ侵攻や、▼中国が海洋進出を強める東シナ海・南シナ海問題のほか、▼北朝鮮の核・ミサイル開発の問題などを巡り意見を交わしました。

その後、発表された共同声明では、ウクライナの平和の必要性を訴えるとともに、「ルールに基づく国際秩序は主権、領土一体性、透明性及び紛争の平和的解決を尊重しなければならない」と強調しました。ただ、兵器の輸入を依存するなど侵攻後もロシアとの友好関係を維持しているインドに配慮する形で、共同声明ではロシアを名指しした非難は明記されませんでした。