アメリカのバイデン政権としては初めて、サイバー空間での安全保障政策の指針となる「国家サイバーセキュリティー戦略」が公表されました。

バイデン政権が2日に発表した「国家サイバーセキュリティー戦略」では中国とロシア、イラン、北朝鮮を名指しして「アメリカの利益と国際規範に反する目的を追求し、安全保障と経済的な繁栄を脅かしている」と指摘しています。

中国については「サイバー攻撃を拡大し、この10年で重要な新興技術を支配する能力を持つ最も高度な競争相手になった」と警戒感を示したほか、ロシアについても「サイバー能力を使って、世界中の民主主義国家の国内政治に干渉してきた」と非難しています。

バイデン政権がサイバー戦略を公表するのは初めてで、中国やロシアからのサイバー攻撃に備えるため、同盟国などと協力して対策を構築する考えを強調しました。