日本とアメリカ、インド、オーストラリアの4か国による枠組み「QUAD」の外相会合が3日、インドで開かれ、アメリカのブリンケン国務長官はJNNの取材に対し「とても満足している」とコメントしました。

記者
「会場には多くの関係者が集まっていて、これからクアッド外相会合が行われます」

クアッド外相会合には、アメリカのブリンケン国務長官や林外務大臣のほか、インドとオーストラリアの外相が参加しました。

会合では、▼ロシアによるウクライナ侵攻や▼中国が海洋進出を強める東シナ海・南シナ海問題の他、▼北朝鮮の核・ミサイル開発の問題などをめぐり、意見が交わされました。

インドはロシアとの友好関係を維持しながら独自の「全方位外交」を展開していて、アメリカなどは対中国路線で利害が一致するインドの取り込みを図る狙いもあるとみられます。

会合後、JNNの取材に対しブリンケン国務長官は。

アメリカ ブリンケン国務長官
「とても満足しています」

Q.G20外相会議の成果文書にも満足しているか?
「そうですね」

Q.インドとの関係については?
「…」

会合後に発表された共同声明では、ウクライナの平和の必要性を訴えると共に「ルールに基づく国際秩序は主権、領土一体性、透明性及び、紛争の平和的解決を尊重しなければならない」と強調しています。

ただ、インドに配慮する形でロシアを名指しした非難は明記されませんでした。