金沢市の県立総合看護専門学校で3日、卒業式が行われ、看護師の卵たちが医療現場の第一線に立つ決意を新たにしました。定時制の学科もある金沢市鞍月の県立総合看護専門学校では、55人が晴れて卒業の日を迎えました。

式ではそれぞれの学科の代表者に卒業証書が手渡され、久保実校長が「コロナ禍で十分な実習が出来ないなど、多くの不安を感じているかもしれませんが、伝統ある学校で学んだことに自信を持ち、新たな職場に臨んでください」と門出を祝いました。その後、卒業生を代表して佐々木真希さんが「疾患を抱える人たちがその人の望む場所でその人らしく療養を続けていけるよう、その人の長い人生に寄り添える看護師になるため志を新たに今後も知識・技術を学び深めてまいります」と旅立ちの言葉を述べました。

式では卒業生と学校関係者のみマスクを外すことが認められ、さまざまな制約を受けてきた学生たちも、この日は晴れやかな表情で学び舎を巣立ちました。卒業生の多くは県内の医療機関への就職が決まっていて、この春から地域医療の一翼を担います。