陸上の木南道孝記念陸上競技大会2日目が30日、大阪・ヤンマースタジアムで開催された。

女子800mに出場予定だった田中希実(22、豊田自動織機)は「右太ももの違和感」でレース直前に棄権。大会運営側によると「大事をとるため」だという。田中は4月以降ここまで5大会、7種目に出場していて、先月29日には織田幹雄記念国際で5000mに出場。今大会は6戦目となる予定だった。
次戦は3日の静岡国際800m、その後は8日のゴールデングランプリで1500mへの出場を予定している。

大学3年生黒川、400mH世界陸上オレゴン参加標準記録突破

男子400mHでは東京五輪代表の大学生・黒川和樹(法政大3年)が世界陸上参加標準記録の48秒90で優勝。シーズン序盤から48秒台を狙っていたと言い「49秒台というのが続いていたので、けっこうメンタル的にもきていたんですけど、今日標準ぴったりで走れてとりあえずホッとしてます」と安堵した。
男子400mHでは今回の黒川以外、世界陸上の参加標準記録を切っておらず、6月の日本選手権で3位以内に入れば代表内定となる。「世界陸上では入賞を目指したい」と意気込んだ。


五輪でケガ・・・やり投北口榛花がV

女子やり投の北口榛花(24、JAL)は1投目で今季初の60m超えとなる61m20をマーク。5投目でも60m47を投げ、1試合で2本60m超えをそろえての優勝となった。
東京五輪では日本勢57年ぶりの決勝進出を果たしたが、腹斜筋の肉離れで決勝は12位に終わった北口。「初めて運動もできない期間を過ごしたので、今季迎えるにあたって少し不安もありましたけど、今問題なく投げられてますし、パワーアップもしてると思っている」と世界陸上参加標準記録の64m00突破へ、調子を合わせてきている。
今大会は北口がチェコで指導を仰ぐシェケラックコーチが来日し帯同。試合中、アドバイスをもらいながら笑顔で話すシーンが多く見られた。コーチは今後北口が出場を予定しているゴールデングランプリについても帯同を予定している。