林外務大臣は、3日、インドで開催予定の日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4か国の枠組み=「QUAD」の外相会合に出席する方向で最終調整に入りました。

クアッド外相会合は、2日、インドで行われるG20外相会合に合わせて、3日開催予定で、ロシアによるウクライナ侵攻や中国の海洋進出などについて意見が交わされる見通しです。

林外務大臣はG20外相会合は、参議院・予算委員会を優先するため欠席を決めましたが、3日に行われるクアッド外相会合には出席する方向で最終調整しているということです。

国会では3日も予算委員会が開かれる予定ですが、与野党とも林大臣のインド訪問を認める方向で詰めの協議を行っています。

林大臣のG20外相会合欠席をめぐっては、政府側が「国益を損ねる。国会は副大臣の出席でも良いのではないか」と主張する一方、与野党からは反発する声が出ていて、立憲民主党の安住国対委員長は「行くなとは言っていない。外務省が責任転嫁するのはおかしい。私も自民党も1か月前から危ないよ危ないよと、アラートを発していた」と述べています。