福山雅治さんの歌でも知られる樹齢600年の被爆クスノキ。
長崎市は被爆の実相を伝えるため被爆樹木の保存を進めていて、28日から山王神社で8回目の治療が始まりました。

長崎市の山王神社にそびえたつ樹齢およそ600年のクスノキ。
爆心地からおよそ800mに位置し、原爆によって幹だけが残りましたが、2か月後には再び芽吹きました。

長崎市は被爆の実相を伝えるため『被爆樹木の保存』を進めていて、山王神社のクスノキは記録が残る範囲で今回8回目の治療となります。

28日は樹木医らが倒木を防ぐために枝を剪定し、3月1日からは、傷口をカバーする人工樹皮を塗るなどの治療が行われます。

樹木医 久保田 健一さん:
「葉っぱの量といい、勢いといい、樹勢は“非常にいい樹勢”を保っていますので、このままいけば特段問題はないのかなと」

山王神社 舩本 勝之助 宮司:
「いかに原爆が恐ろしかったかというのを知るためにも、(クスノキに)残って欲しいという気持ち」

長崎市は保存整備を進める被爆樹木30本のうち、今年度は9本の治療を行うことにしています。