長野市松代町(まつしろまち)で40年以上愛されてきた名物温泉が物価高などの影響で存続の危機に…
伝統のお湯を守る住民の取り組みを取材しました。

平日の夕方、黄金色の湯に浸かって世間話をする男性たち。
(常連客)「週に2・3回ですね、温まり方が違うので。こういう寒い日は温泉に限りますね」
地域の人に愛されるこの温泉があるのは、なんと公民館の中です!
長野市の松代温泉公民館は、全国でも珍しい温泉併設の公民館で、地区の住民だけでなく、一般客も利用することができます。
開設されたのは、1980年。
地域の宅地開発に伴って作られ、憩いの場として40年以上愛されてきました。
区民全員が温泉組合の一員となり、当番制で清掃を行うなど住民の手で運営しています。

源泉は無色透明ですが、豊富な鉄分が空気に触れると黄金色に。
その成分の濃さから…。
(松代温泉区・田中良忠区長)「40年以上になりますので…。掃除はしているんですけど、その上に成分が積もったというかたちです」

温泉成分が浴槽に付着し、40年で20センチ以上の高さに。
成分が濃い分、温泉の維持管理は難しく、こまめなメンテナンスが必要となります。