重症の肺炎引き起こすレジオネラ菌を「大した菌ではない」 低すぎる管理意識
レジオネラ菌は、レジオネラ症を発症させることがあり、重症の肺炎になる可能性がある。38度以上の発熱や、頭痛、筋肉痛、呼吸困難などを感じる場合があり、最悪の場合、死に至ることもあるという。

このレジオネラ菌に関して、山田社長は…

「大した菌ではないという認識だった。自分のところは大丈夫だろうと思っていた」
井上貴博キャスター:
温泉のお湯について、私たちは知る由がない。信頼をもって入っている。その安心・安全・信頼に対価を支払っている。
星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
温泉に入ると、いつ検査をしたとか、こういう成分が入っているとか、書いてある。そこには、温泉施設側がチェックしたデータが書いてあるわけで、いちいち行政側がチェックしてるわけじゃない。ある程度、信頼で成り立ってるわけだが、こういうことがあると、「ほかの旅館も大丈夫なのかな…」ということになって、旅行業界全体にも影響してくる。

井上キャスター:
よくわからないのは、ろ過装置もしっかりしていて、水質はかなりいいと思っていたにもかかわらず、県の検査が行われたときには、虚偽の報告をしている。「これはまずいな…」という認識があったわけで悪質。
星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
全体として、率直な記者会見のように見えるが、要所要所で本当のことを言っていないのではというところがある。旅館の中でも、こういうことをやってはダメ、という議論がおそらくあったはずだが、その部分はスルーしています。大事なことを隠してるようなところがある。保健所なり、行政なりが、もう1回調べ直す必要があると思います。
ホラン千秋キャスター:
虚偽の報告について、山田社長は、会見で言及しています。

「この条例は、そんなに必要なものなのか、勝手に解釈していた部分はある。“意識が低い”と言われれば、その通りです」
今後については、この問題の収束後に、社長を退任する意向だとしています。
新型コロナで、観光業は打撃を受けましたが、その前から行われていたということなので、安全管理に問題があったと言わざるを得ない。
井上貴博キャスター:
チェック体制をどうするのか。管理が徹底している旅館、業界を守るためにも、チェック機能や罰則について、しっかりと考えないといけないのでは。
星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
一度信頼を失うと、取り返しがつかないということは、ほかの旅館でも、他山の石にすることだと思います。