「香澄さんが舞台の上に乗っている」

この日の演奏会には、横浜から香澄さんの両親も招かれました。現役の高校生が奏でる娘のトロンボーン、そして娘の思いが込められた優しい歌が会場を包みます。

(母・小森美登里さん)「娘が舞台にのっているような気持ちになるんですね。香澄が愛していたものを皆さんの中で一緒に演奏していただけるというのはうれしいですね」

(父・小森新一郎さん)「香澄が亡くなって四半世紀くらい経つんだけれど、それでもまだこれだけ皆さんの心の中に留めておいてもらっているということ自体が、親としてはとてもうれしいことだと思います」

香澄さんがこの世を去って25年。それでも、彼女が遺した思いは歌とトロンボーンに託されて、この岡山の地で途絶えることなくつながれていきます。

(歌と演奏)「優しい心に飛び込もう 窓の外には夢がある」