今年の春から夏ごろの処理水放出開始へ、「関係者の理解」は得られるのでしょうか。
西村経済産業大臣が、福島県内の漁業関係者と意見を交わしましたが、「理解が得られるよう取り組む」とこれまでの答えをくり返すに留まりました。
西村経済産業大臣は25日、いわき市で「今年の春から夏ごろ」に放出を始めるとしている福島第一原発の処理水について、県内の漁業関係者と意見を交わしました。
会談では、漁業関係者から処理水の認知度が低いことや、全国への分かりやすいPRを求める声などが聞かれました。
県内の漁業関係者「処理水は漁業者の理解無くして放出はしないということになっているが、我々漁業者が理解を示していないにもかかわらず、春から夏にかけて放出という報道がなされるのはなぜか」
処理水について国や東電は、これまでに「関係者の理解なしに処分しない」と県漁連と約束しています。
「関係者の理解」が得られたかどうかの基準について、西村大臣は・・・
西村経済産業大臣「何か特定の指標や数値によって一律に判断すべきものではないと思う」
このように話し、明確な判断基準について回答を避けました。
記者「仮に県漁連、漁業者からの理解を得られないままの海洋放出も十分あり得るという風に考えてよろしいでしょうか」
西村大臣「皆さんのご懸念を払拭してですね、理解が深まるように全力を挙げて取り組んでいきたい。」
西村大臣は、「理解が深まるように取り組む」とくり返すに留まりました。














